『お金+地位 = 幸せ』を信じていた20代 No.2
『お金+地位 = 幸せ』を信じていた自分の価値観を一変したのが、東日本大震災である。
あの時自分は何をしていて、何を考えていたのかとても鮮明に覚えいる。
その日は営業所で住宅のプラン設計をしている時だった。
突然目眩がして、クラクラっとしたのだ。
連日の激務もあり、ちょっと疲れているのだなぁっと思いコーヒーを一杯飲み、ひと息ついて不動産屋に向かうために車を走らせた。
車のナビを何となく見ると、まるで映画を見ているような光景か目に入った。
それは、大きな津波が住宅や空港、漁港などをのみ込もうとしている映像だった。
これは大変なことが起こってしまったと、会社に戻り社員さんたちに話をした。
すると、最初は驚いた様子で話をしていた社員さんたちも日々の業務に追われ、いつも通りの仕事に戻っていた、、、
こんな時だからこそみんなで協力して助け合わないといけない、仕事をしている場合じゃなくて、自分たちが出来ることをやろう!!と言いたかった、、、
しかし、そんなことを口にできる雰囲気でもなく、当時の自分にはとにかく間違っていることを『間違っている』と言える勇気がなかった、、、
そして次の日、この大災害について会社からどのような指示があるのかを待った。
自分の会社は全国的に展開している大きな会社で、もちろん東北にも営業所は存在していた。
なので、会社として何か被災地の役に立てることができるのだと期待もしていた。
しかし、そのような期待とは逆に営業成績の発表ばかりだった。
そして次の日もまた次の日も、、、
周囲の人たちと自分の考えがあまりにもギャップがあり、自分の考えが間違っているのかとさえ思うようになっていた、、、
その日から自分の中でモヤモヤしたモノが頭を駆け巡るようになっていた。
このままでは本当に大切なモノを見失ってしまいそうで怖かった、、、
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